どうやって呼ぶの?

訪問歯科は患者さんが寝たきり等で「通院困難である」と歯科医師が判断した場合にのみ利用できる制度です。依頼時に特別な証明書などは必要ありませんが、容態をきちんと説明できるような資料はきちんと揃えておくとスムーズにお願いする事ができるでしょう。

電話やメールなど、各歯科の問い合わせ窓口で相談しましょう

訪問歯科を呼ぶためには、厚生労働省によって決められた以下の条件をきちんとクリアしている必要があります。

  • 常時寝たきり、またはこれに準じる状態
  • 自宅、社会福祉施設等で療養を行っている

通院困難かどうかを判断するのは国や行政の証明書ではなく、歯科医自身の判断によるもの。なので、介護者の主観ではなく、第三者的な視点から患者さんの病状について判断した書類があるとスムーズに話を進める事ができます。

用意しておくと便利、通院困難を証明する書類等

  • 医師の診断書
  • 要介護認定の書類
  • 障害者手帳
  • ケアマネージャー等の見解
  • 日頃の介護内訳

これらの情報を総合して、歯科医が必要かどうかを判断しています。訪問歯科を依頼したい場合は、実施している歯科医院に直接問い合わせて判断を仰ぎましょう。

ただし、書類や明確な基準などがないため、例えば「1人での通院は無理だが車椅子介助があればなんとか行く事ができる…」というケースでは、歯科医によって「車椅子が辛いなら是非どうぞ」「車椅子でも来られるなら認められない」と判断が分かれるところです。そういった場合は、普段利用している介護サポートのスタッフやケアマネージャーさんに「今の状態でも利用できそうな訪問歯科」の情報を聞いてみると、良い情報が得られると思います。

良い歯科医に出会いたいなら自分で探そう

訪問歯科を利用している患者さんは、ケアマネージャーさんが頼んでくれた歯科医師にそのままお世話になっているケースが多いです。確かに楽ですし、ケアマネージャーさんと連携が取れている歯科医ならば安心できるでしょう。

しかし、その歯医者が本当に評判が良いのかは、また別の話。「歯をどのぐらい削るのか」「入れ歯の精度はどうなのか」という技術面の問題だけでなく、「痛くなったらすぐに来てくれるのか」というスピード面の問題、「訪問歯科用の設備は充実しているか」など設備の問題もあります。スピードや設備は訪問歯科ならではの問題であり、一般歯科とは分けて考えなければなりません。

介護中は色々と手間も掛かりますし、検討する事も多く大変かと思います。しかし、訪問歯科の選び方次第で患者さんのQOLはかなり変わってきます。中には、良い歯科医の訪問を受けたお陰で徐々に普通の食べ物が食べられるようになった、リハビリに積極的になって毎日が楽しくなった、という喜びの声を寄せる患者さんもいます。ケアマネージャーさんからの情報だけでなく、自分で近隣の訪問歯科を検索してみると良いでしょう。