訪問歯科の流れ

訪問歯科診療の流れとしては、訪問診療を行っている歯科医院に問い合わせをして、訪問が可能なエリアかどうかをチェックしてもらいます。

訪問が可能なエリアであれば、住所や電話番号などを伝え、カウンセリングの日時を決めます。歯科医院のホームページから申し込む場合は、必要事項を記入してメールもしくは郵送で情報を送信します。申込みの後は、スケジュールの希望を伝え、訪問日を決定します。

訪問診療の当日には、歯科医師(歯科衛生士の同行がある場合もあります)が患者さんの自宅や施設へ訪問します。保険証を提示し、確認が済んでからカウンセリングを開始します。患者さんご自身での発話が難しい場合は、ご家族や介護者などからヒアリングを行います。

初回の診療は、カウンセリングのみであれば30分程度で終了します。訪問歯科治療においては、治療に入る前に必ず患者さんの口腔内の状態を確認しなければならないので、問診やカウンセリングは必須となります。現在の歯の状態や歯茎に関する問題、入れ歯や治療後の歯の状態など、どんな悩みでも相談することができます。

訪問歯科診療の場合、患者さんが寝たきりで動けない状態であるケースも少なくありません。そこで歯科医師は、現在の患者さんの健康状態や病歴、アレルギーの有無などについてもチェックを行います。

次に、各種レントゲンや咬合診断などを行い、歯や骨の状態をチェックして、具体的な治療方法を決めていきます。往診専用のレントゲン機器を用いて、あごの骨や埋入しているインプラントなどの状態をチェックする場合もあります。患者さんの基礎的な情報を集めながら、丁寧に検査を進めることによって、一人一人に対して細かなケアを行うことができます。

このようにして、初回の治療から2回目、3回目と徐々に診療を重ねていきます。1回の治療につき30分から1時間程度の時間がかかるのが一般的ですが、相談内容や治療によっては前後する場合もあります。

患者さんによっては、食事についての相談などが出てくる場合もありますし、治療とは別に歯科衛生士による口腔ケアが行われる場合もあります。

治療を重ねていき、完了した後は、およそ一ヶ月に一度のメンテナンス(定期往診)もしくは定期検診の体制に移ります。ここでトラブルが出てくれば、そのつど状況に応じて歯科医師が治療に訪れますが、メンテナンスだけであれば歯科衛生士が単独でお口のケアにあたります。

定期検診の受診は必須ではありませんが、ご高齢の患者さんの場合、こまめな口腔ケアがしづらい方もいらっしゃいます。その場合は、専門の歯科衛生士による歯のお掃除や歯石の除去など、クリーニングを行うことをおすすめします。

また、入れ歯を利用されている方には、最適な手入れ方法の提案や歯茎の状態チェックなどを行い、入れ歯がスムーズに入るようにアドバイスを行います。

このように訪問歯科診療では、カウンセリングから治療後のメンテナンスまで細かくケアを行うことができます。

嚥下のリハビリなどを行っている歯科医院もありますので、患者さんのお口のケアにとどまらず、気持ち良く食べものや飲みものが口にできるようにサポートをしています。