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歯科往診と訪問歯科診療の違いとは?

介護の現場では、施設に医師が来訪して診察や歯科治療を行う「歯科往診」と「訪問歯科診療(訪問診療)」があります。どちらも一見似た言葉ですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

歯科往診とは

歯科往診とは、歯科医院に通院することができない患者さんのため、依頼された医師が患者さんに伺い診療を行うことを指します。 患者さんの突発的な変化に対して緊急的に対応してもらう手段であり、歯科往診は次に紹介する「訪問歯科診療」と混同されやすい言葉です。

簡単に説明すると、患者さんの求めに応じて医師が患者さんのところまで出向く診療のことです。「一度きり」「その都度」といったニュアンスがあり、後述する訪問歯科診療の継続性とは反対の診療方法となります。 歯科治療の場合「歯が痛くなった」「ものが咬めなくなった」など、救急車が必要ではないけれど、とりあえずは医師に診てもらいたいといった場合に、かかりつけのホームドクターにそのつど依頼をすることが往診となります。

訪問歯科診療とは

訪問歯科診療とは、たとえば「毎週日曜日の14時に」などと決めて、医師が患者さんを訪問し、診察を行う方法のことです。 往診のように突発的あるいはその都度の診療というニュアンスではなく、一週間ないし二週間に一度の割合で計画的・定期的に訪問し、診療から治療、薬の処方や相談・アドバイスなどを行います。

さらに訪問歯科診療では、患者さんご自身やそのご家族から相談を受けた際に、これまでの病歴や現在の症状、病状などを詳細にヒアリングし、他の医療機関から情報収集を行うこともあります。 さまざまな情報を集めながら、患者さん一人一人に対してどのように治療を行えば良いかというスケジュールも組み立てていきます。

訪問歯科診療では、継続的な診察と治療はもちろんのこと、患者さんの急変時には緊急的に訪問に伺うこともあります。往診のように一回きりでのサポートではなく、連続的に対応が可能となっています。 クリニックによっては、外来診療と往診、または外来診療と訪問歯科診療を分けて提供しているところもあります。 介護施設の場合、施設と提携して往診や訪問歯科診療にあたっているクリニックも多く、その時は患者さんに対してこまめなケアや診察対応を行うことができます。

往診と訪問歯科診療の共通点

保険適用で往診や訪問歯科診療を受けるには、自力で歯科医院まで通院が難しいという正当な理由が求められます。 介護施設に入所している方の場合、すでに第三者の手によって介護を受けていると判断されますので、問題なく往診や訪問歯科診療を受けることができます。

また、往診も訪問歯科診療も、どちらも医師にケアや治療を受けるという点では同じです。 訪問にやってくるスタッフも、歯科医師1名と歯科衛生士1名の組み合わせが多く(歯科医師1名の場合もあり)基本的には二人一組で患者さんの口腔内のケアにあたります。